中国初の空母「ワリヤーグ」が訓練用にしか使えない理由

8月10日、中国初の空母「ワリヤーグ」が試験航海を実施した。
華々しいセレモニーもなく、また期待された中国海軍艦船としての「命名」もない地味な船出であった。

中国のネットにタグボートから撮影されたと思われる写真が出ていたが、微速前進の慣らし航行といったところだった。
そのわずか1週間後の8月18日、ワリヤーグが再び大連のドライドックに入ったところを見ると、まだフル稼働の状態にはなく、今後も慣らし航行とドック入りを繰り返すように見える。

要するに、まだ訓練用にも使えない状態であり、海軍艦船として「就役」したとは言いがたいのだろう。
まともに訓練用に使える状態になって初めて「就役」し、その段階になってから「命名」される段取りなのかもしれない。

しかし、一般の人から見れば、たとえウクライナから買った中古のボロ船とはいえ、10年がかりで修復し、最新のレーダー設備や対空兵装も設置したのだから、実験・訓練用空母にとどめず正式空母として戦力化し運用しないのはもったいない、と思うかもしれない。

満載排水量6万7000トンの巨艦は言うまでもなく中国海軍艦船としては最大であり、中古艦とはいえ、化粧直しで見た目は新造艦そのものである。その「ワリヤーグ」をなぜ中国海軍は実験・訓練用としたのか。

ー搭載された船舶用ディーゼルエンジンの欠点ー

その答えになりそうな説明が、米国の軍事安全保障サイト「グローバル・セキュリティー」にあった。

「ワリヤーグ」がウクライナから中国に引き渡された時、エンジンは積載されていなかった。
もともとの設計では、蒸気タービンエンジンを2基積載し、29ノットの最高速を出すはずだったが、そのエンジンそのものが積まれていなかったのだ。

しかし、中国は蒸気タービンエンジンや、さらに進んだガスタービンエンジンを国産する能力がなく、結局、船舶用ディーゼルエンジンを積んだという。

船舶用ディーゼルエンジンは燃費はいいが、蒸気タービンエンジンなどよりも容積が大きい上に出力(馬力)が出ない。そのため「ワリヤーグ」の最高速は19ノット(時速約35キロメートル)にとどまるという。

米海軍の空母が30ノット(時速54キロメートル)以上の速力を持つのは、それで向かい風を作り、発進する艦載機に十分な揚力を与えるためである。
それができない「ワリヤーグ」は、空母として致命的な欠陥を抱えているということになる。

少ない揚力で艦載機を発艦させるには、艦載機を軽量にしなければならない。
つまり、艦載機が携行する対空ミサイルや対艦ミサイルを最小限にしなければならず、場合によっては燃料も減らさなくてはならない。

これでは、空母としての役割を十分に果たすことなどできないだろう。
つまり、「ワリヤーグ」にできるのは、艦載機の離発着訓練程度に過ぎないのである。

続きは此方から :
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/20324?page=2

(以上、JBPressより)

技術や経験は時と共に向上します。 決して侮れないですね!

日本も早く「軍備増強」すべきです!



にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です