投資家から忘れられたフィリピンの実力(?)

2009年10月30日

ソブリン格付けを「Ba3」に引き上げ
 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、フィリピンの「B1」から「Ba3」に引き上げました。

 その理由として、世界的に厳しい環境の中、同国の金融システムおよび対外支払い状況は外貨準備高が過去最高水準に達したことに加え、同国の銀行システムが、外的なショックに対しても特別の保護措置を講じる必要がないほど健全だったことを受けてひきあげられたものです。

 世界金融危機の中でフィリピンの格付けが上げられたことに非常に意味があると思いませんか?

フィリピンの変化に気がつかない日本人
 日本人にとってフィリピンは、「ジャパユキさん」「スモーキーマウンテン(ごみの山)」「汚職まみれの政治」「天災続き(洪水、噴火)」等、のイメージが強いことは否めません。これはマスコミから入ってくるニュースは悪いことばかりですから、仕方がない点もあるかもしれません。フィリピンの格付けが引き上げられた本質はどこにあるのでしょうか?

海外への出稼ぎ労働者数が人口の10%!
 フィリピンから海外に出て働く労働者(OFW)(Overseas Foreign Worker)は800万人、不法労働者300万人を入れると1000万人を超えていると言われ、これは世界最大の労働者輸出国メキシコに次いで世界第2位の規模となっています。

 このOWFからフィリピンへの年間送金額は160億ドルを超えると言われ、輸出総額に匹敵するほどで、このおかげでフィリピンの経常収支は大幅な黒字になっています。これが対外債務支払い能力を高め、今回の格付けのアップに繋がった大きな要因です。

 サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況のなかにあってもOFWが外貨を稼いでいるためフィリピン通貨(フィリピンペソ)は他のアジア諸国に比べて健全に推移し、消費や不動産価格もそれ程落ちていません。

 これは、1997年のアジア通貨危機やアメリカ同時多発テロといった過去の重大経済危機においても実証済みで、OFWの活躍はフィリピン経済を安定させるのに大きく貢献しているのです。

OWFの送金で国内消費が活発に
 OWFからの送金はフィリピン国内の留守家族にされるため、OWFは「働いてお金を稼ぐ人」、「家族はお金を使う人」という構図が出来ていて、国内消費を活発にし、GDP成長率に大きく寄与しています。この経済危機の中でもOWFの送金額は減るどころか増え続けているのです。

 フィリピンに行って驚くのは至る所に巨大なショッピングモールがあり、多くの人が訪れ繁盛していることです。こうしたことからも消費が強いことが時間として感じることが出来ます。

BPOの急速な発展!
 BPO(Business Process Outsourcing = 事務のアウトソーシング)という新しい産業をご存知ですか? 事務のアウトソーシングと言えば、日本にもありますが、規模をもっと大きくしたものと言えば良いでしょうか?

 たとえば、ある大企業の総務部門・経理部門を全て下請けに出すような事です。こうした動きは、欧米の企業に急速に広がっており、通信ネットワークのグローバル化と共に発展してきています。

 このBPOが急速に発展したのが、インドで、高度な技術力と英語力を持つ労働者が低廉なコストで使えることから始まりました。

 実は今フィリピンでこのBPO産業が急速に発展しているのです。

 フィリピン・ビジネス・プロセッシング協会(BPAP)はこのほど、今年の国内ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業界の成長率が20%以上を維持するとの見通しを示しました。10年後には売上高が1,000億米ドルを突破すると予想しています。

 フィリピンはほかのBPO拠点に比べて今回の金融危機の影響が小さかったとされ、世界市場で、インドの40%に次ぐ15%のシェアを保持しており、音声サービス(コールセンターなど)に関してはフィリピンが世界首位と推測されるほどに成長していると言われています。

 業界の調査会社によれば、既にBPOが発展している5都市としては、インドのバンガロール、デリー、ムンバイ、アイルランドのダブリンとともに、マニラが挙げられています。また急速にプレゼンスを高めてきた新興都市の首位にフィリピンのセブを選出されました。労働者の質、コスト、インフラなど6項目で評価したもので、セブは中国の上海や北京、ポーランド・クラクフ、ベトナム・ホーチミン市などを抑え、2年連続でトップとなりました。

アジアで最も英語力が高いフィリピン人
 欧米諸国がBPOを出来る大きな理由は、使用する言語が英語であるという点です。

 フィリピンはアジアで最初に大学が出来た国とも言われ、現在でも教育レベルは高く、識字率は93%、大学進学率は30%(日本は45%)です。英語教育は小学校からスタートし、国語(タガログ語)以外の教科書は全て英語、授業も基本的には英語で行われます。アジアで英語力が最も高いのがフィリピンだと言われる所以です。

 従って、ほとんどのフィリピン人がバイリンガルで、英語で仕事をすることにほとんど抵抗がないのです。

フィリピンのいいニュースを流さない日本のマスコミ
 こうした良い面がたくさんあるフィリピンですが、残念ながら日本で流れるフィリピンの情報は悪いことばかり。マニラである大手新聞社の特派員に「何故もっと良いニュースを流さないのですか?」と訪ねたことがあります。その回答は、「流しているんですが、本社が悪いニュースばかり選択して流すんですよ」ということでした。
 これでは、日本でフィリピンに対するイメージは良くなりませんね。

投資機会を失いかねない
 こうした事実を知っていた私は今回の経済危機の前にフィリピンの株式・不動産に投資をしました。結果として、他の諸国への投資に比べ、下落は最小に抑えることが出来ました。

 フィリピンは、前に述べたとおり、経済危機局面では資産の下落率が最小に抑えられる事が実証されています。

 資産防衛を図る意味でも、是非フィリピンの投資を検討していただければと思います。

アセットデザイン株式会社
アジアエマージングマーケット担当ディレクター 高橋 守
提供:有限会社イマジネーション

(MSN マネー より) 
http://money.jp.msn.com/investor/stock/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2009103000&cc=02&nt=02

上記の記事・・・これは、私的には納得出来る部分と納得出来かねる部分があります。

早い話しが、派遣会社(フィリピン共和国)が他社(諸外国)に自社員(OFW)を派遣して利益を出していると言う事と似ている訳で、それが直ぐ投資先(フィリピン共和国)として推薦対象になるのか・・・と?

只、この様に諸外国に自国民社員を出す事(派遣)に依って結果的に経済リスクの分散になっている訳で客観的に安定して見えるのは事実ですね。

GDP・・GNP(GNI)・・この辺にカギがありそうですね。

以前の日記にも書きましたが、フィリピンに投資してフィリピン国内でペソのみを稼ぐのか、フィリピンを舞台にして先進国外貨を稼ぐのかと言う選択肢に依っても大差が出ると感じます。

投資規模は? 利回りは? 

発展途上国への投資・・・ビジネスポテンシャル・・・大成功か大失敗か・・・皆さん良くお考えになって慎重に大切な資産運用をなさって下さい。



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