日本の救難飛行艇に世界から引き合い!そのワケは?~世界一の性能!

渡辺周防衛副大臣が、6月にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で行ったスピーチ内容は、ありきたりのものではなかった。

「わが国が開発いたしました救難飛行艇US2は(中略)いずれアジアの広い地域で人道支援・災害救援のお役に立つ可能性を秘めていると考えております」

具体的な自衛隊の装備品名が登場したこともあってか、各国との会談では日本の装備品に関する話題が多く出たという。

今、US2は民間転用という新たな展開をしようとしている。もとより同機は武器を搭載しておらず常識的な感覚からすれば、そう難しくないのでは? と思うが、それがそう容易ではない。

製造元の新明和工業は、防衛省や経産省などによる資料開示や提供を求めるも、初めてのことだけに1つ1つのことに4、5カ月の時間がかかるという。それに伴う莫大(ばくだい)な労力…、同社は息切れしながらも走り始めた難関コースを突き進んでいる。

同社を奮起させたのは「ぜひ欲しい」という海外からの強い要望だった。気が付くと、US2に対する引き合いは44カ国にのぼっていたのだ。

「困っている国でも使ってもらえれば…」

その思いが社内に湧き上がっていた。これまで自衛隊で使っている装備を他国が使うなどということは考えも及ばなかったが、北澤俊美元防衛相も積極姿勢を示した。

水陸両用の航空機は他にもカナダとロシアが製造しているが、対応できる波高は1メートル強。波高3メートルの外洋にも着水でき、大人数を乗せることが可能で、かつ4500キロ以上の長距離を飛ぶことができるのはUS2だけだ(カナダ機は約2400キロ、ロシア機は3300キロ)。

ナンバーワンの日本の飛行艇、何も国内運用だけにしておくことはない、持っている機能を発揮させ、より多くの人々の役に立てれば、それはそのまま日本の外交力にもなる。官民ともに機運は高まっていったのだ。

防衛省の承認を得て、同社はまずインドへの輸出プロジェクトを開始。救難飛行艇を必要とするインド海軍からの求めであるが、「武器輸出」はできないため民間転用という形になる。専門部署を作りインドのデリー事務所も設立した。

ニーズに合わせた改造や現地への往復などコストは増すばかりだが、これが実現すれば1500社の関連企業活性化にも繋がるという思いもある。

 「諦めるわけにはいきません」

そう語る関係者の脳裏には、US2誕生に至る壮絶な10年間の記憶があった。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120904/plt1209040733001-n1.htm

(以上、zakzakより。)

ー【本堂武】海上自衛隊・新救難飛行艇US-2レポート[桜H22/1/12]ー



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8 返信
  1. アジア素浪人
    アジア素浪人 says:

    やっと海外に売れるようになりましたか。目出度しめでたしです。世界の名機ですから国内だけでは勿体ないです。

    古い話ですが島礁国のネシアから引き合いがあったが武器三原則で売れないと嘆いていた商社の方から聞いたことがあります。
    他国の水上機は湖面仕様と聞きました。川西航空機とは懐かしい名前です。

    返信
  2. FDSA
    FDSA says:

    アジア素浪人さん。

    コメントをありがとうございました。

    本当にめでたしですね!
    此の機体性能は私共航空業界関連に携わっている人間の間では有名です。
    海外各国の救助活動に於いて尊い多くの命を救ってくれる事でしょう!
    川西航空機・・・懐かしいです。
    アジア素浪人さん、色々な分野にお詳しいですね!

    返信
  3. アジア素浪人
    アジア素浪人 says:

    仕事がら多種の業界と話をする機会が多くあくまでも耳知識、色んなお寺の門前の小僧見たいなものです。

    この飛行艇なら救難活動を含めもっと多種多様な活動ができますね。
    輸出するのが遅すぎましたね。
    記憶が定かでありませんが東京~小笠原間に使おうとしたらしいです。

    返信
  4. s
    s says:

    機体価格はさて置きランニングコストでドン引きされてしまう気がします。
    インド以外は厳しいかな、1フライト/1フェラーリ位ですし。

    返信
  5. FDSA
    FDSA says:

    アジア素浪人さん。

    コメントをありがとうございました。
    お仕事で海外数十カ国に於いて多種多様な業界での会議を成功させるにはご自分も相当な知識と判断力、経験を備えておられたと言う証拠です。
    敬服申し上げます。

    此れを契機に日本の素晴らしい航空技術に依る機体開発で経済が伸びてくれたらと望みます。
    東京~小笠原間での計画もあったのですね!
    知りませんでした。

    返信
  6. FDSA
    FDSA says:

    Sさん。

    コメントをありがとうございました。
    小生も約25年前に日本で小型水上機を売っていた事がありましたが、やはりコストが掛っていました。
    今後は、同機も改善されて途上国へも導入されていけばいいですね。

    返信
  7. mack
    mack says:

    私はかつて、海自でPS-1対潜飛行艇の整備をしていましたが、コロジョンコントロールや時間点検、PARやオーバーホールと規定の定期整備が忙しく、耐久飛行時間は5800hなので日本以外で維持管理するのはかなり厳しいと思います。性能的には素晴らしい飛行艇なので、諸外国は欲しがるでしょうが、実際に運用するとなると、負担が大き過ぎるのではないでしょうか??

    返信
  8. FDSA
    FDSA says:

    mackさん。

    コメントをありがとうございました。
    流石お詳しいですね。仰る通りです!
    たいへん素晴らしい機体ですが、此の維持管理コストが大きなネックになりますね。

    特亜三国以外の親日国家になら維持管理コストの一部を付けて援助してあげても良いのかな?と勝手に思っております。(笑)

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